パンドラの箱

ワタクシ、よほどヒマだったんでしょうねぃ（←ひとごと(笑)）
ギリシャ神話の「パンドラの箱」について調べてみました。

「パンドラの箱」には説がいろいろありまして、
「ゼウスからもらった」とか
「ゼウスから神々にパンドラに贈り物をするように
　といわれた中でヘルメスが好奇心とともに授けた」とか。
「本当は箱ではなく壺のようなものだった」など
ディティールは違う話がありますが、共通するところとしては

プロメテウスが人間に火を与えたことを怒ったゼウスが
プロメテウスには永遠に続く苦痛を与え、
火を使用し、神々を敬う気持ちを失った人間には罰を与えようと
パンドラという人間の女性を作り、
パンドラは神々からの贈り物を持ち、
プロメテウスの弟エピメテウスと夫婦となる。
だが贈り物の中の「決して開けてはいけない」
と言われていた箱を開けてしまう。
するとありとあらゆる災いが箱の中から人間界に出てしまった。
パンドラは急いで箱を閉めたが箱の中身は
たった一つを残してすべて人間界に出てしまった後だった。

と、だいたいがこんなお話です。

でね、なんで「パンドラの箱」を調べてみようと思ったかといいますと、
この箱の中に１つだけ最後に残ったものが疑問に思ったわけですよ。

私は「希望」が最後に箱の中に残ったと記憶しておりました。

でもさ、そうするとおかしいんですよね。
ゼウスは悪意を持ってパンドラに箱を持たせたワケですよ。
絶対にパンドラが箱を開けることを知りながら。
だから箱の中には「病気・争い・嫉妬・憎悪」等
ありとあらゆる災いが詰まっていた。

それなのに「希望」なんて箱に入れるかしら？と。

で、探ってみたら最後に残ったのは「希望」ではなく
「予兆（前兆）」だったという文を見つけました。

予兆（前兆）を災いとして箱に詰めたゼウスの思惑は、
人間が未来を知ることが出来たなら絶望して死んでしまうことにあった。
だが、不幸中の幸いとして箱に「予兆（前兆）」を閉じ込めたことにより、
人間は他の災いを受けても「希望」を失うことなく生きられる。

ということらしい。
なるほど納得できそう(笑)

他にも、

最後に「希望」が箱に残り、その希望がパンドラに
私も外に出して！と語りかけ、
パンドラは再び箱を開き世界に希望もあふれるようになった。

というのもあるようです。

そもそも私が記憶しているように、

最後に箱には「希望」だけが残った。

では話の辻褄が合わないわけですよ。

だって災いは世界に飛び出してしまったのに、
希望だけ閉じ込めたら人間には絶望しかないじゃない？
しかも人間に罰を与えたかったゼウスが
なんで箱に「希望」を詰めておく必要があるのだ？

神の慈悲とか？(笑)

あるいは幸せな未来への希望だけを夢見て
現実の今を大切しない人間たちを増やすことこそが、
ゼウスの与えた罰だってこと？

それはそれで恐ろしいけど、ゼウスらしいな。

ギリシャ神話におけるゼウスって
あんまり慈悲深い感じしないもんね。
ちょっとのことですぐに怒ってざっくり言うならかなりえらそう！
（いや、実際えらいんだろうけど(笑)）
たまに気まぐれでかわいそうに思って施しをしてくれるけど、
それだってかなり中途半端なものだったりする。

おまけに神なのに浮気性だし。

本当は神と言う名の人間なんじゃないの？と疑うよね。
いや、ほんと私、ゼウス好きですよ？(笑)

閑話休題。
最後に残ったのが「希望」だとすると
「何故？」って疑問が多くなってしまうけど、
「予兆（前兆）」だとすると
私は納得できますね。

ま、結局どれが正しい！ってのはないようなので、
どれが好みか、という問題になるんではないでしょうか(笑)

でもパンドラは可哀想だと思いました。
人間界に災いをもたらすことを目的にゼウスに生命を吹き込まれたのだから。
ゼウスが与えた最大の罰は
「人間の手によって災いが解き放たれる」
というところなんでしょうか。

さすがゼウス。なんて腹黒い(笑)
いや、ほんと私、ゼウス好きですよ？(笑)

パンドラは神々からいろいろなモノを与えられた聡明な女性なので、

災いと同時に希望も世界に満ちることとなった。

というオチがワタクシの好みです。ええ、はい。

さて、あなたのパンドラはその箱に何を残してますか？

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